ガラスの主な原料は「珪砂(けいしゃ)」と呼ばれる砂です。これを1700度もの高温で溶かして造りますが、割れたガラスを粉々にして再生できる、環境にも優しい物質です。
ガラスの歴史は紀元前3000年頃のエジプト時代まで遡るというから驚きです。そして今に至るまで様々な工法が生み出され、生活に欠かせないものになりました。
手吹きガラスの魅力は、一つとして同じ作品にならないことです。また、製造過程で気泡が入ったり思わぬ色やもようになったり、味のある魅力が加わります。
上の写真は青森県の津軽ビードロの花入れ。その下の写真2点は太田潤さんのの花入れ。
また、ガラス製品はアンティークも非常に人気があります。ノスタルジックなデザインと時代を経た存在感が。どの部屋にも合うからです。
どうぞ櫟屋でごらんください。
●臨時休業のお知らせ
4月26日(水)~27日(木)
6月8日(木)~10日(土)
中川原さんを訪ねたのは何年前だろう。もう30年近くなるのではないだろうか。そのころから編み方やデザインは全く変わってはいなくて、それはそれだけ長く愛されているからだろう。長年取り扱って驚くのは、一度も修理などの申し出がないことである。
三年前にNHKテレビ放送されたイッピン「山から生まれた暮らしの道具~秋田工芸品」が再放送されて、中川原さんのあけび蔓を採取するところから始末、編み上げるところまでが紹介されました。スズメバチ除けして8の字に束ね、奥様が葉などを落とし、奥羽山脈の12℃の伏流水に晒す。そして乾燥に時間を費やして数々の工程を経てやっと編み上げるのです。(下の写真3点は放送画像から)
編みあがったその美しさと強さは、まさにイッピンです。その美しさを当ギャラリーで見ることができます。
番組の中で中川原さんは、「せっかく自然から恵んでもらった材料だし、無駄にしないように。まぁかごは使ってもらえる人になるべく長く使ってもらいたいと思って丁寧に丁寧に一生懸命毎日作るだけです」と述べています。
どうぞ蜂や怪我に用心して、いつまでも励まれますように。
大黒さんと恵比寿さんは財福の神として民家にまつるものですが、いろいろ調べてみると驚きのエピソードがたくさんあります。
大黒さん(大黒天)のルーツをたどると、インドの神様で青黒い身体を持つ破壊と戦闘の神だったそうです。ですが、インドでは全ての大黒天が恐ろしい姿で表現されたものではなく、寺院の台所には金の袋を持つ小柄な大黒天が祀られ、いつも油で拭かれるのでその体は黒くなり、台所の神様としての顔もあったということです。
日本へは伝教大師によって伝えられ、比叡山を中心に天台宗寺院で台所の守護神としてまつられるようになったということです。それが一般に広まるようになったのは大黒天と大国主命が習合し、両者が一体となり、農村で田の神、商家では商売繫盛の神様となっていきました。かつて家を建てる時、土間と座敷の間に中心となる柱が立てられ、そこに大黒天を祀ったから「大黒柱」という家族を支えて中心となる人物を指す言葉が生まれました。
恵比寿は海外から来た異邦人などを意味する「エミシ」が語源と考えられています。外部の異郷から福をもたらしてくれるとして漁村では大漁の神と崇められ、そして中世における商業の発展とともに商業神としての性格を持ち始めます。
兵庫県西宮神社の祭神である蛭児大神は、別名夷三郎(えびすさぶろう)と呼ばれ、三郎というのは大国主命の子である事代主命とされ、恵比寿さんが大黒さんの子と言われるようになりました。
今ではこの2体を飾る(祀る)と家内繁栄、五穀豊穣、商売繫盛として広く親しまれています。以上、話は随分端折っていますので、ネットなどを検索してみてください。
写真は上から、神棚に祀っている古い土人形の大黒天、久留米絣、博多張り子、古い石彫刻、木彫り、古型博多人形。
下2枚は、それぞれ岩手県六原張り子の犬の恵比寿大黒起き上がり、福島県中湯川土人形の兎の恵比寿大黒。これは販売中。
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